【社会論説】 ネット上の誹謗中傷が若者の命を左右する。これはあってはならない事だ。全ての根源は、ソーシャル メディアの匿名制だろう。
匿名制にする事でプラットフォーマーはユーザ数・アクセス数を増やし、その数字を基にビジネスを展開している。各ソーシャル メディアへ政府が要望を出したり、誹謗中傷者を特定して厳罰化する事も可能であろうが、被害者の心が追い込まれていく時間には間に合いそうにもない。詰まり、救えない。
ならば、解決策は一つ。実名制を日本ユーザが重んじる様にする事だ。事実、FacebookやNewsPicsは実名制を採っているので、他のソーシャル メディアと比較して誹謗中傷の数・質共に極端に少ないとみえる。
コメント等の言葉が汚い、又は誹謗中傷が多いとみられるのは、米Twitterや米YouTube、日ニコニコ動画等。
「匿名だから無責任に発言をして良い」と判断しているユーザが如何に多い事か。
この問題は若者からではなく、より大人である四十代以上から実名制を、個人の自由意思によって選択していくべきだろう。上の世代がやらないのに、下の世代にやれはないだろう。救える命がある。シニアにとっても威厳を取り戻すチャンスである。ヤフコメにもシニアとみられる、しっかりとした意見を入れる事ができるユーザもいる。これは勿体ない。優れた知見を有しているので、実名で堂々とコメントをすれば良いではないか。間違っても訂正すれば良いではないか。それが学びの基本なのだから。
現状は上の世代が手本を、背中を見せないから匿名ユーザの悪質化が止まらない。
政治家等に無責任と言う前に、日本の大人が責任ある行動をネットでも見せる事が先決ではないか。若者達は何だかんだで大人を視ている。頑張った若者が誹謗中傷によって命を失う事はあってはならない。大人が若い者をしっかりと守るべきだ。その為には、令和では匿名よりも実名を重んじる社会になる事を求めたい。
そしてユーザもフォロワ数等に気を囚われない様にする事だ。もう、フォロワ数の時代じゃない。匿名ユーザ(ボットを含む)を集めても、平成と違って意味がない。それよりも誰にフォローされているかが、令和では大事な要素になってくる。これからは、数よりも質なのだ。さすれば、誹謗中傷も自ずと減り、逆に好意的な意見が増え、自分が周りに認めてもらえる実感を得れるだろう。
匿名ユーザ数・多 < 実名ユーザ数・少
論説は報道府という組織の名において、責任をもって記すものである。
(了)
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