日本の主要七世代「焼け跡・団塊・しらけ・バブル・氷河期・プレッシャ・ゆとり」

【社会考察】 平成時代の三十年間で世代が分断された。自身の世代の事は分かっていても他の世代の事を知らないから、コミュニケーションを始め、社会がギクシャクする。これは生き辛い事を意味する。互いの世代が理解をし合えれば、令和時代には前に進めるだろう。


令和初期の日本には主要七世代がいる。一目で理解できる図がなかったので、『日本世代グラフ』を作った。世代毎の名前は生まれた年で決まる。これは法律で決められたものではなく、社会、特にその時の中核の世代が名付けたものだ。


  1. 焼け跡世代;安保闘争世代・全共闘世代を含む。戦後復興を経験し、高度経済成長、平成バブルを実質的に創ってきた。政治への関心がかなり高い
  2. 団塊世代;前を走る焼け跡世代をバックアップし、経済成長に大きく貢献。政治への関心はやや薄らぐ。
  3. しらけ世代;三無主義(無気力・無関心・無責任)を採り、自己抑圧が強い。政治への関心が極端に低い。
  4. バブル世代;日本が最高潮の時に就職。だがバブル崩壊後は奈落。短期的なパフォーマンスに関しては随一かもしれない。政治関心は低い。
  5. 氷河期世代;最悪時には二人に一人の就職率。非正規制度が始まり、給料が上がらない最悪の世代と言われる。一部だけ政治への関心が高い
  6. プレッシャ世代;転換の世代。実利を最重視し、礼儀やマナーを軽んじる傾向。政治への関心は低い。
  7. ゆとり世代;教育の空白がある世代。特に先生や周囲の大人からの愛を受け取れなかった為、他の世代とのコミュニケーションに齟齬を来す。政治への関心は高め



 上の図は令和二年時点の年齢を追加したもの。日本は高齢化しているので、若手・中堅・シニアの定義が変わった。五十歳までは若手、七十歳までが中堅、以降がシニアと覚えておこう。


社会は政治・経済の両輪で形成される。各世代が生きてきた時代の社会には、その時の政治・経済が関与する。高度経済成長やバブルは政治に関心の高かった世代がいたから、実現できた。これは、どの世代が悪いという話ではない。どの世代でも経済成長できる事を示唆している。


当たり前の話だが、経済が上がっていれば、社会の雰囲気は変わるもの。


世代別に見てみれば、現時点で政治に関心がある世代は「焼け跡」「氷河期」「ゆとり」の三世代。焼け跡は既に高齢であるし、仕事をしてきたので期待を掛けるのは宜しくないだろう。ならば今は氷河期とゆとりが社会を変えるしかない。行動していけば、徐々に他の世代も動く気になるかもしれない。上の世代が社会を変える事を諦めている気持ちも理解しよう。



明治以降で最大のチャンスが若手に到来

 若手にはチャンスがある。間違っても政治を捨ててはいけない。政治を変え、経済を良くし、豊かな社会を創る。報道府は若手に着眼し、若手の経営者や政治家を取材してきた。結果、少しずつであるが、大企業と取引できる若手の経営者も増え、議員になった若手も増えてきている。上のグラフを見て、若手が一つになっても、選挙で勝てないと信じるか。若手を応援してくる先輩方もいるのだ。


今では行政・国務大臣、立法・国政政党の党首、主権・報道機関の代表に若手がいる。これは本当に凄い事なのだ。明治維新時にでも、できなかった事なのだ。

※当時の年齢ではなく、若手の意味で。例え年齢でも充分に若い。


ゆとり初期も遂に当選しやすい「参議院」の被選挙権を得た。日本は幸い若手を重んじる政権が今、在る。しかもDX(デジタル トランスフォーメィション)という若手に有利な分野を主眼としている。国会では「スーパーシティ法」、改正「金融商品販売法」等と若手のセンスが求められる法案が成立。財源も明治以降で最大の国債発行を決断。


注意すべきは、他の世代を置いていかない事。常に他の世代と比べて、何が優れていて、何が劣っているのかを知る。これを知る事で「比較優位/経済学」のビジネス、詰まりは役割分担ができるというもの。政界でも同じ。他の世代の強み・弱みを知って、DXビジネスを増進させ、若手にとって豊かな社会に変えよう。

その結果、中堅・シニアも豊かに成る。なら、善し。


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