元・筆談ホステスの立憲・斉藤里恵は子育て・教育に力を入れる都政を目指したい|都議補選二〇二〇

【政治報道】 令和二年六月二十八日に東京・東十条にて北区の『都議補選』に立候補した立憲民主党(代表:枝野幸男)公認・斉藤里恵(甲子)候補が街頭演説を行った。三十六歳、一児の母。プレッシャ世代。


里恵候補は生後間もなく病で聴力を完全に失った。しかし、人と関わる事が好きな里恵候補は様々な接客業に挑戦し、銀座のクラブに勤務。筆談ホステスとして話題になった。平成二十七年に行われた同区「区議会議員選挙」でトップ当選。昨年行われた参院選では惜しくも敗れたが、心新たに今回の都議補選に挑む。


選挙活動を行う里恵候補に時折、手話で話しかけたり、「応援してます」と声を掛ける有権者の姿が印象的であった。里恵候補の行動からは有権者に歩み寄り、一人ひとりを大事にする姿勢が伺えた。



<私だからこそ聞こえる声>

 聴覚障害の当事者。今回の選挙で里恵候補は「子どもも高齢者も障がい者も誰一人取り残さない東京を創ろう。」と前置き、「今の政治に一番求められている事は中々拾いにくい小さな声を拾いに行く姿勢だと思います。」と主張した。「声にならない声、声を上げたくても上げられない声、それにじっくりと耳を澄ませて、一人ひとりの声を丁寧に拾い上げる事が一番大切。」と、自らの声で訴えた。


むしろ、自身に障がいがある点を活かし、「そこには耳が聞こえない私だからこそ、聞こえる声があります。」と里恵候補だからこそ歩み寄り、意志を汲む事ができる旨も主張した。コミュニケーションでは音が聞こえない以上、相手の表情や仕草を読み取る能力が長けており、心の隙間を埋めてくれるのであろう。コロナ禍の影響で以前よりも辛い生活を強いられている人々に対し、「だからこそ、私は政治の世界から優しく寄り添って政治を変えていきたい。」と強く訴えた。


今後、都議会から「多様性が認められ、一人ひとりが尊重される。そして、誰一人取り残さない東京を創り上げていきたい。」と述べた。終始、謙虚な姿勢だった里恵候補。政策にはコロナ禍で影響を受けた事業への支援はもちろん、第二波に備えた協力金や都民の生活を守り抜く都政を北区から目指したい。


また、子育て支援では学校給食費の無償化や都独自の児童手当の増額、都立大学の無償化で学生支援の拡大を図りたい。更に、保育士や教員の待遇を改善し、子育て・教育を全力で支える都政を推進していきたい。


撮影記事:岡本早百合

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