巨匠・篠山紀信が矢吹春奈を撮影、若手カメラマンに苦言も

【芸能ニュース】 平成二十八年五月二十七日に東京・六本木にて『矢吹春奈写真展「未発表」レセプションパーティー/アービング』が招待客向けに開かれ、写真家の篠山紀信と女優の矢吹春奈が民放各社及びスポーツ紙等の囲み取材に応じた。


本写真展は、同日に発売された写真集「春奈/講談社」に使用しなかった写真二十五点を展示。一階と二階で展示されている写真の雰囲気は大きく変わる。一階では左回りに、ネグリジェとの戯れや野生感、死を彷彿させる印象からの生き返りと、最後に黄昏で締める物語りを感じた。二階は、矢吹が囲み中に述べたベストショット「絶頂感」が表現された写真類が並ぶ。



巨匠・七十五歳のエネルギー

 篠山は、山口百恵(乙亥)や宮沢りえ(壬丑)、梅宮アンナ(壬子)、栗山千明(甲子)、中村アン(丁卯)等と五十名以上のヌードを撮ってきた。国内において、最上級の写真家で歌舞伎役者等も撮る。グラビア界では業界の興隆に貢献。矢吹もかつて“完売クイーン”として一世を風靡した。同作を撮られた矢吹は「幸せ。」と一重に表現し、同事務所の橋本マナミ(甲子)に負けない意志も見せた。


テーマは設定せず、ヘアヌード撮影を決心した矢吹を押さえた篠山。出来栄えに矢吹は、「一頁、一頁をめくる度に盛り上がりが凄く、濃い作品が出来上がった。」と、この上ない感想を述べた。優れた写真を撮るには、多大なエネルギーを要する。「僕が撮りたいっていう風でいくと、彼女は負けないっていうエネルギーで返してきたからね。」と七十五歳の篠山は、矢吹のやる気に高評価。被写体のエネルギーの重要性を暗に示した。




<修正を嫌う篠山>

 ハイムは囲み終了後に掘り下げた。昨今の写真家達の仕事の環境に対し、時代の流れや規制が強いと危惧。篠山の初期の時代と現在は異なり、事務所や出版社等の規制が厳しくなった面を憂いた。今回の矢吹の写真には、一切の規制(修正等)が入ってない点を強調した。


規制は常にどの時代でもある点を前提に、「今の若いクリエイタは、本当にもの分かりが良くて。駄目ですよって言われたら、あっ、駄目なんですね。これ以上はやりません。ってなる。僕なんかは昔の人だから、悪い?でも何とかやっちゃおう。そういう気持ちになって創れば良いんじゃないかなと思うんですけどね。」と鼓舞し、現在の編集部・カメラマン・芸能事務所の脆弱性を指摘した。「表現として結実しようよ、って気持ちが何で起こんないのかな。」



グラビア復活の葉加瀬マイは感嘆

 昨年十一月に同事務所へ移籍した女優・グラドルの葉加瀬マイ(丁卯)は本写真展に対し、「もの凄い綺麗ですよね。アートだなと感じました。矢吹さんが神秘的・幻想的に見えます。凄い世界観だなと。」と絶賛。撮影者と被写体によって、ヌード写真の雰囲気が大きく変わる事に驚きを隠せなかった。「篠山先生でしたら、脱ぐ時は脱ぎます。」


九月には東京・多摩「原美術館」で総勢三十名のヌード等のアート写真を集めた『快楽の館展』を篠山は開催する。矢吹は、六月公開の映画「日本で一番悪い奴ら/東映、日活」で主演・綾野剛(壬戌)の恋人役を演じる。本写真展は、「hiromiyoshii roppongi」にて六月十八日(土)までの開催。


矢吹春奈写真展「未発表」レセプションパーティー/㈱アービング

写真家:篠山 紀信(Shinoyama Kishin.庚辰)

女優:矢吹 春奈(Yabuki Haruna.甲子)/㈱アービング

撮影・記者:金剛正臣(qSロゴ写真撮影:岡本早百合)

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