さくらインターネットの衛星データプラットフォーム『Tellus』の事例とデータ売買

【ビジネス報道】 令和二年六月三十日にネットインフラを提供するさくらインターネット(代取:田中邦裕)は、オンライン イベント『Tellus Satellite Cafe ONLINE vol.1』を開催した。このイベントは、七月十四日から九月一日に開催する同社初の大型オンライン イベント「Tellus SPACE xData Fes. -Online Weeks 2020-」に先がけたプレ イベント。

「Tellus(テルース)」とは、誰もが衛星データを簡単に使用可な環境を提供するプラットフォーム。


同社は、テルースに関して「日本の政府が今まで公開してきた様な衛星データを含め、様々な衛星データを民間の皆様に無償で公開していくプラットフォームで、今まで扱いの難しかった衛星データを様々な所から集め、簡単に加工して利用できる様にし、提供しているというものになります。」と説明。全体像は、衛星データを扱う為のコンピューティング リソースからラーニング環境まで、多様なコンテンツを提供している。


 二月より提供を開始した「テルース マーケット」は衛星データや地上データ、ユーザが所持するデータ、テルースの衛星データを解析するアルゴリズム等を売買できる。報道現在では無料のものを売買しかできないが、今後は課金も対応予定。


衛星データ利用事例も紹介した。今回は農業。稲作において重要な「収穫時期」「タンパク質」「土地の肥沃」の三つに対して衛星データでは、収穫時の穂の色や穂が出てからの毎日の平均気温を積算(アメダスの気温データ)、タンパク質の含有率(穂の色の違い)を推定できる。併せて、土を撮影して含有率を把握でき、同社は稲作をサポートする。


また、衛星データは海面水温を観測できるので、海流を把握可。海流の隙間に魚群が存在するので、漁業分野において活用されている点を紹介した。同社はテルース公式オウンド メディア「宙畑」を運営している。


画像:さくらインターネット㈱

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