凸版印刷の新学習で単元テストが全学力層において向上、最大七十五㌫の授業圧縮

【教育報道】 凸版印刷(7911.T1)は、令和二年七月七日に『学びの自立化・個別最適化(教科学習系EdTechによる生産性向上)」に関する実証の成果を公表した。


本実証事業の為に開発した学習サービスを使用する前後において、児童の単元テスト結果やアンケート、授業時間等を計測・集計した。以下を成果とした。

  1. 単元テストの結果が全学力層において向上。特に低学力層において習熟度が飛躍的に高まった
  2. 通常の授業時より「自分のペースで学習できた」と七十二㌫の児童が回答
  3. 授業時間を通常の基礎学習に費やす標準時間の最大七十五㌫を圧縮



同社は静岡・袋井(市長:原田英之)と共同で、元年度『経産省「未来の教室」実証事業』に二年連続で採択。同事業の為に開発したデジタル・ドリルと連携し、動画やチャットボットによる解説等を拡張した新学習サービスを活用。元年十月から十二月に掛けてモデル校である袋井市立「浅羽北小」にて実施した。


 従来、デジタル・ドリルの学習のみだった学習体験から新学習サービスを活用した事で、通常の基礎学習に費やす授業時間を最大七十五㌫に圧縮。特に低学力層における習熟度の大幅な向上を確認し、有効性が実証された。これにより、授業時間圧縮で捻出された時間を活用して教員がSTEAM教育を実践でき、児童自らが課題を発見し、解決できる創造力豊かな人材の育成を目的とした指導機会の創出に貢献した。


STEAM教育とはScience(科学)、Technology(技術)、Engineerring(工学)、Mathematics(数学)とArts(リベラルアーツ)を合わせた造語。第四革命下の教育概念。


本実証では、デジタル・ドリルや従来のアダプティブ・ラーニング・サービスと連携させた学習サービスを活用し、子ども達一人ひとりの個性や特徴、興味・関心や学習の到達度が異なる点を前提に、各自にとって最適で自立的な学習機会を提供していく考え方で実施した。


今後に同社は、本実証で使用するアダプティブ・ラーニング・サービスをベースに「教科学習の効率化」「STEAM教育」「非認知能力醸成」を組合わせ、知識習得型の授業から課題解決型の授業へと転換を支援する新サービスの開発を目指す。


画像:凸版印刷㈱

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