菅内閣の『基本方針』と『談話』、就任会見では“当たり前”を見極めて“現場”重視

【政治報道】 菅内閣は、令和二年九月十六日に初閣議を開き、『基本方針』と『談話』を決定・公表した。


以下は本内閣の基本方針。

  1. 新型コロナウイルス感染症への対処
  2. 雇用を確保し暮らしを守る
  3. 活力ある地方を創る
  4. 少子化に対処し安心の社会保障を構築
  5. 国益を守る外交・危機管理


これらは菅義偉(戊子)内閣総理大臣が先の自民「総裁選」で掲げていた公約に符合する。「縦割り打破なくして日本再生なし」については、前文の中に入れて「行政の縦割りや前例主義を打破して、既得権益に囚われずに規制の改革を全力で進める『国民の為に働く内閣』を創り、国民の期待に応えていく。」とした。


談話では「現状を乗り越え、国民の皆様が安心できる生活を一日も早く取戻す為、安倍政権の取組みを継承し、更に前に進めて参ります。」と踏襲を主張。「我々が目指す社会像は『自助・共助・公助、そして絆』です。」と絆を強調。そして、「行政の縦割りや前例主義を打破して…。」と前述の基本方針の前文に文言を一致させた。「国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。」と締め括った。


 同日の就任記者会見では、冒頭でコロナ禍を乗切って「再び強い経済を取戻したい。」と語気を強めた。本内閣のポイントはDX。デジタル庁や教育「GIGAスクール構想」、環境行政、地方活性化等の力点を挙げた。


「我が国の未来を担っているのは、子ども達であります。少子化対策は、我が国の長年の課題であります。若い人達が将来も安心できる全世代型 社会保障制度を構築して参りたいと思います。」と保育サービスの拡充や不妊治療の保険適用等で子育て環境を整えていきたい。


「私は常々、世の中には国民の感覚と大きくかけ離れた数多くの“当たり前”が残っている。現場の言葉に耳を傾けて、何が“当たり前”なのかをしっかりと見極めて大胆に実行する。これが私の信念です。」と行政の縦割り・既得権益。悪しき前例の打破を狙う。


菅総理の「悪しき前例」の悪しきとは、複数の会見を俯瞰する限り、何かやろうとしていても成果を出せない仕組み・ルールと思われる。これまでにインバウンドを筆頭に成果を出してきた。詰まり、菅総理は成果主義を重んじているか。


記事:金剛正臣

写真:総理大臣官邸

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