菅総理の式辞|『全国戦没者追悼式』終戦の日

【政治報道】 皇紀二六八一(令和三)年に日本国政府は、北の丸「日本武道館」にて『全国戦没者追悼式』を開催した。「大東亜戦争」の戦没者数は三百十万人(軍人等;二百三十万人、民間;八十万人)。本年度はCOVID-19により遺族・参列者数は過去最低の約五十人。国会議員等も参列せず、報道関係者も絞り、全体で二百人程度となった。


三権の一角・行政府の長である菅義偉(戊子)内閣総理大臣は式辞として「天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族・各界代表の御列席を得て、全国戦没者追悼式をここに挙行致します。


先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら戦場に斃(タオ)れた方々。戦後、遠い異郷の地で亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、各都市での爆撃、沖縄における地上戦等、戦乱の渦に巻き込まれ犠牲となられた方々。今、全ての御霊(ミタマ)の御前にあって御霊安かれと、心よりお祈り申し上げます。


今日、私達が享受している平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものである事を、私達は片時たりとも忘れません。改めて、衷心より敬意と感謝の念を捧げます。


未だ帰還を果たされていない多くの御遺骨の事も、決して忘れません。一日も早く故郷にお迎えできる様、国の責務として全力を尽くして参ります。


 我が国は、戦後一貫して平和を重んじる国として歩んで参りました。世界の誰もが、平和で心豊かに暮らせる世の中を実現する為、力の限りを尽くして参りました。戦争の惨禍を二度と繰返さない、この信念をこれからも貫いて参ります。我が国は、『積極的平和主義』の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面する様々な課題の解決に全力で取組んで参ります。


今尚、感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症を克服し、一日も早く安心と賑わいのある日常を取戻し、そして、この国の未来を切り拓いていて参ります。終わりに、今一度、戦没者の御霊に平安を、御遺族の皆様にはご多幸を心よりお祈りし、式辞と致します。」と述べた。


戦後から七十六年が経過した。


記事:金剛正臣、撮影:岡本早百合

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