【経済・日本考察】 令和四年一月七日に佳子内親王(甲戌)殿下は、東京・八王子『武藏野陵(ムサシノのミササギ)』を参拝された。同日は昭和天皇(辛丑)の命日。上円下方墳・武藏野陵に昭和天皇が埋葬されている。右手には香淳皇后(癸卯)の「武藏野東陵(ムサシノのヒガシのミササギ)」が在る。
同じ武蔵陵墓地(ムサシリョウボチ)内には、大正天皇(己卯)の「多摩陵(タマのミササギ)」と貞明皇后(甲申)の「多摩東陵(タマのヒガシのミササギ)」が在る。
以下は『皇室典範』第二十七条。
天皇、皇后、太皇太后及び皇太后を葬る所を陵、その他の皇族を葬る所を墓とし、陵及び墓に関する事項は、これを陵籍及び墓籍に登録する
<参拝と臣民>
明治天皇の玄孫・竹田恒泰(乙卯)は「天皇の国史/PHP」にて「西洋と異なり日本では神とは先祖の事を意味する。」と言う。応神天皇(庚辰)の「八幡宮」や明治天皇(壬子)の「明治神宮」、菅原道真(乙丑)の「天満宮」等の神社例が挙げられる。神武天皇以来、「八紘(アメノシタ)を掩(オオ)ひて宇(イエ)に為(セ)む/日本書記」と天皇家代々の婚姻により、大和民族は皇室の血族となった。記紀参照。
故に、近代日本では“国民(nation、citizen)”と呼ばずに“臣民(subject)”と呼んだ。米国と中国は“人民(people)”。国民は国王の民。臣民は天皇の臣下(血族)。人民はその土地の民。まるで意味が異なる。日本国籍で苗字がある者は、臣民(天皇家の血族)となる。この天皇家と臣民の縁を切る為に、GHQは臣民から国民と憲法を書き換えた。依って名目は日本国民、実質が日本臣民。世界唯一の同血族国家が日本。
そこで最も昔まで遡ると天照大御神となる。日本全臣民の先祖に違いはない。ここで考古学上等の存在性は意味が無い。今上天皇の始祖に父母が必ずいる筈だからである。我々日本臣民は毎年、先祖へお参りしている事になる。神道における参拝は、国家規模の墓参りとも言えるだろう。
経済神足るデータ
では、大正天皇と昭和天皇は如何様な神か。日本初の経済の神・二柱と言える。何故ならば、大正天皇は日本を世界五位(五大国)まで引き上げ、「大正バブル」が発生。昭和天皇は当時のグローバルリズム「植民地支配」に最後は日本一ヶ国対全世界で挑み、旧・グローバリズムに終止符を打ち、焼け野原から戦後復興により世界二位まで引き上げ、「平成バブル(昭和六十一年から)」を発生させた。
当然にそれは明治天皇在りきであるが、大正・昭和の両天皇の御功績を視る。明らかに在位中でGDP(GNI)が伸びている。経済神に相応しい。上図は一人当たりGDPの推移。
そして令和時点では未だ神社ではないが、誰でも経済神二柱を参拝する事ができる。これはとても素晴らしい事ではなかろうか。バブル経済を発生させる程、世界が慄く程の経済力を有した二柱。果たして、参拝しない理由があるのか。経済を牽引する臣民、経済を下支えする臣民、経済の恩恵を受けたい臣民らは間違いなく参拝すべき、近代に存した現代の経済神。
経済に関して武蔵陵墓地は、日本最大のパワースポットかも知れない。
報道府は命日の前日に参拝した。明治神宮とは異なる静けさ。雪が降り注ぐ武蔵陵墓地は、とても厳かで美しかった。
記事:京秦正法
写真:佳子さまが武蔵野陵を参拝 国際基督教大学卒業を報告/朝日新聞、佳子さま、武蔵野陵参拝 皇居では「皇霊殿の儀」天皇陛下らが拝礼/日刊スポーツ、「富国」を追った70年、明治中期~平成に至る日本の実質GDP推移及び消費者物価指数(インフレ率)/図示、天皇陵/宮内庁
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