異例の日豪『防衛相会談』

【軍事報道】 令和四年六月十五日に東京にて岸信夫(己亥)日本国防衛大臣と豪州リチャード・マールズ(丁未)副首相兼国防大臣は、会談を実施した。十一日のシンガポールにおける日米豪の防衛相会談に続き、異例の即・再会談。


両大臣は、日米豪の戦略的整合性を確認し、「インド太平洋(IP)」の安保確保の為に具体的且つ実践的な取組みを進める事で一致した日米豪『防衛相会談 共同声明(十一日)』を想起した。


IPにおいて共通の安保課題と利益を有する「特別な戦略的パートナ」である日豪の防衛関係は、極めて重要であるとの認識の下、両大臣は東京において議論を継続し、以下を含む防衛協力を引続き野心的且つ前向きに進めていく事で一致した。


  1. 日豪「円滑化協定(RAA)」により促進される防衛協力を更に強化
  2. 各領域(陸海空・宙情電)において演習や活動を高度化し、相互運用性の向上
  3. 各国の強みを活かし、科学技術及び戦略能力における協力を推進し、「防衛装備庁」と「国防科学技術グループ」との間で、科学技術協力を促進する長期的な枠組みの構築に向けた調整を加速化
  4. 宇宙・サイバ分野における協力を推進
  5. サプライチェーンにおける協力を通じ、相互の産業基盤を強化
  6. 太平洋やASEAN諸国のパートナとの協力等に当たり、日豪の活動の調整を強化


両大臣は、自由で開かれ、安全で繁栄したIPに貢献し、又、ルールに基づく国際秩序を維持する為、引続き両国が緊密に連携して地域に関与していく事を確認した。


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