日英首脳会談と『一般討論演説/連合国総会』

【政治報道】 岸田文雄(丁酉)内閣総理大臣は、令和四年九月二十日に米NYにて第七十七回『連合国(UN)総会』に出席し、自身初の「一般討論演説」に臨んだ。


演説前に岸田総理は、英メアリー・エリザベス・トラス(乙卯)新首相と土レジェップ・タイイップ・エルドアン(甲午)統領と会談を行った。一時間に亘った初会談のメアリー首相は、四十代。



<日英は連携強化で継続>

 日英会談では、エリザベス二世(丙寅)女王陛下の崩御に改めて心からの哀悼の意を岸田総理が表した。メアリー首相からは、日本からの温かな御弔意に感謝する旨の発言があり、安倍晋三(甲午)元総理の逝去に対し、深い哀悼の意の表明があった。


またFOIPにつき、岸田総理は「強固な日英関係」を基盤とし、国際社会の諸課題に共に立ち向かっていきたい旨を伝え、メアリー首相からは「日本は英国にとって重要なパートナであり、日本との緊密な連携を更に強化していきたい。」との旨の発言があった。


両首脳は日英『安保協力』につき、「円滑化協定」の早期署名と将来の「戦闘機プログラム」に係る協力の全体像の合意に向け、協議を加速する事で一致。加えて、日英「包括的経済連携協定」の円滑な実施を歓迎。経済安保やエネ分野等に関し、協力を深めていく事で一致。英国の「CPTPP」加入手続についても意見交換を行った。


日土会談では日土「経済連携協定交渉」につき、早期妥結に向けて協議を加速させる事で一致。両首脳のリーダーシップの下、引続きエネ・宇宙・教育を含む様々な分野で二国間関係を発展させていく事で一致した。


三つの決意

 連合国総会で岸田総理は、二十分に亘る演説を行った。連合国の存在意義につき、「大国の為に在るのではない。全ての加盟国の主権平等の原則に基礎を置き、国際社会全体の為に在るのです。力を有し、声の大きな国の主張だけでなく、届き難い、併し正当な声を実現する為に存在するのです。」と主張。


日本国として、以下の三つの決意を連合国へ表明した。日本国は“常任理事国入り”を図り続けている。


  1. 連合国憲章の理念と原則に立ち戻る為の「安保理事会」を含む改革。機能強化(軍縮・不拡散も含む)
  2. 国際社会における「法の支配」を推進する連合国の実現
  3. 新たな時代における「人間の安保」の理念に基づく取組み推進


岸田総理は終始、露鳥戦争におけるロシア(統領:ウラジーミル・プーチン)を名指して批判。併せて、北朝鮮(最高指導者:金正恩)と向き合う決意を示した。日本国は来年一月より、安保理事会の非・常任理事国となる。


写真:総理大臣官邸

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