【日本報道】 天皇皇后陛下は、皇紀二六八二(令和四)年十二月五日に東京・有明にて本年度『障害者週間』関係表彰式に御臨席なされた。
天皇陛下(庚子)はお言葉をお述べになられた。
令和四年度の『障害者週間』に当たり、その関係表彰式に皆さんと共に出席できる事を嬉しく思います。
「障害者週間」関係表彰式の始まりは、昭和五十六年に実施された「障害者関係功労者表彰」でした。この年は、国連総会が世界の人々の関心を障害のある人が社会に完全に参加し、融和する権利と機会を享受する事に向ける事を目的として「国際障害者年」と宣言した年に当たります。
私が表彰式に初めて出席したのは平成九年でしたが、その当時から今日まで様々な施策が推進され、障害のある人が日常生活や社会生活を送る上での社会的な障壁の除去が図られつつあります。また、障害や障害のある人への人々の理解と関心が深まり、障害の有無に関わらず、全ての人が、お互いに人格と個性を尊重し支え合う「共生社会」の大切さも認識されてきています。
これも、本日表彰される皆さんを始め、長年に亘り、障害のある人の自立と社会参加の促進に務め、福祉の向上に尽くしてこられた方々の努力によるものと思います。
また、この度、作文やポスターを作成して入賞された方々にお祝いをお伝えします。皆さんが作品に込められた思いや願いは、多くの人々の間に温かい心の交流の輪を広げ、障害のある人に対する理解を促す力になることと思います。
近年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、障害のある人やその人々を支える関係者の皆さんには、御苦労も多い事と思います。そのような中にあっても、障害のある人への支援が継続され、その様な人々が様々な分野で活躍されている事は大変意義深い事であり、その努力に対し、心から敬意を表します。
「障害者週間」を通じて、障害や障害のある人への人々の理解と関心がより一層広がり、真の「共生社会」が実現されていく事を願い、私の挨拶と致します。
御影:両陛下が「障害者週間」関係表彰式に出席/讀賣新聞
修飾:FPhime
0コメント