【政治報道】 令和五年四月二十四日に第二十回『統一地方選』の後半戦が全て開票。一ヶ月に及んだ選挙戦が終わった。若者・若手は大勝した。
総務省調べで、特別区の二十一区議選の投票率は、四十四.五一㌫(前回比で一.八八㌽の増)。女性は三百一人が当選(過去最多)、割合は三十六.八㌫(同・五.八㌽の増、過去最高)となった。
特別区の区長選の投票率は、四十五.七八㌫(同・一.五七㌽の増)。北区・豊島区・江東区の三区で女性区長が誕生した。
東京の地方議員数を「維新の会(代表:馬場伸幸、吉村洋文)」は二十二議席から七十三議席へ三倍増、若者の支持が厚い「国民党(代表:玉木雄一郎)」は十四議席から三十議席へ二倍増に。「都Fの会(代表:森村隆行)」は二十四議席から四十四議席へ二倍増になった。
完勝の「公明党(代表:山口那津男)」は八議席も落とした。「参政党(代表:松田学)」は十六議席を獲得。「新選組(代表:山本太郎、 櫛渕万里、大石あきこ)」は二十一議席を獲得。「女子党(代表:係争中)」は一議席も獲得できなかった。
<若者・若手率が三割以上は十議会>
以下は、特別区議会の『若者・若手率(四十四歳以下)』ランキング。若者・若手の議員が議会で多ければ、若者・若手の意見が通り易くなる。報道府では、各議会にて「若者・若手率=三割以上」を目指している。今回で三割を超えた特別区議会は、十議会となった。年齢は当選時。
- 墨田区=四十三.八㌫
- 中野区=三十八.一㌫
- 練馬区=三十八.〇㌫
- 荒川区・杉並区=三十七.五㌫
- 品川区=三十五.〇㌫
- 目黒区=三十三.三㌫
- 文京区・港区=三十二.四㌫
- 葛飾区(令和三年時点)・北区=三十.〇㌫
- 江東区=二十九.六㌫
- 渋谷区=二十九.四㌫
- 豊島区=二十七.八㌫
- 足立区(令和元年時点)・中央区=二十六.七㌫
- 世田谷区=二十六.〇㌫
- 大田区・千代田区=二十四.〇㌫
- 板橋区=二十三.九㌫
- 台東区=二十一.九㌫
- 新宿区=二十一.一㌫
- 江戸川区=二十.四五㌫
新「墨田区議会」においては四割を超えており、これまでとは反対にシニアへの配慮が求められる。新「台東区議会」・新「新宿区議会」・新「江戸川区議会」の三区議会は、若者・若手議員が劣勢なので、四年後の『統一地方選』に向けて準備を既に始める必要があるだろう。
若者の女性議員ランク
下記は、特別区議会における若者(三十四歳以下)の女性議員数のランキング。年齢は報道現在。無=無諸派。若者女性で栄誉ある「トップ当選」を果たしたのは、八千八十四票を得た立憲党・岩永季倫(甲戌)板橋区議と三千百九十票を得た無所属・橋本侑樹(壬申)渋谷区議の二名。
- 四名;豊島区(無・入江愛弓、立・西崎風香、自・藤沢愛子、立・宮崎慧子)
- 三名;北区(立・臼井愛子、無・加藤美樹、自・仲田瑞季)、杉並区(無・倉本美香、無・小林優美、無・洞口朋子)
- 二名;江東区(立・酒井菜摘、無・三戸安弥)、品川区(立・東由貴、維・瀬楽真央)、台東区(国・大貫はなこ、無・高橋絵梨香)、港区(都・琴尾みさと、無・新藤加菜)、
- 一名;荒川区(無・夏目亜季)、板橋区(立・岩永季倫)、江東区(共・太田彩花)、墨田区(都・甲斐麻莉子)、渋谷区(無・橋本侑樹)、新宿区(維・小山田静香)、世田谷区(無・小野瑞季)、千代田区(無・富山葵弓)、中央区(立・梶谷優香)、中野区(都・黒沢ゆか)、文京区(無・宮野佑実子)
- 〇名=若者女性の代弁者が不在;大田区、葛飾区、練馬区、目黒区
各区住民の政治の窓口は、区議。三十四歳以下の女性達は、上記の区議へ直接に困り事等を相談できる。各区役所の行政よりも議員達の方が親身に話を聴いてくれるだろう。但し、新「大田区議会」・現「葛飾区議会」、新「練馬区議会」、新「目黒区議会」には若者の女性議員が不在となってしまった為、三年~四年間は若手の女性議員か各区役所にお願いするしかない。
一票差は三区
今回、執行された二十一特別区議選の内、二十区が「当落の票差=百票差以内」の超激戦であった。一票差は三区もあった。二十三日の記事「『特別区議選』一票~十票差の“超激戦区”が多数か?同世代を議会へ送り込む」の見出し通りとなった。但し、投票率は予想に反し、向上した。
- 新宿区、世田谷区、中野区=一票差
- 杉並区=八票差
- 北区=十一票差
- 中央区=十三票差
- 台東区=十四票差
- 板橋区、豊島区=十五票差
- 墨田区=十七票差
- 荒川区=二十一票差
- 目黒区=二十五票差
- 練馬区=三十票差
- 港区=三十四票差
- 品川区=五十二票差
- 江東区=五十七票差
- 渋谷区=六十一票差
- 千代田区=七十五票差
- 大田区=九十七票差
- 文京区=三百四十三票差
たった一人の一票で、議員に成れるか成れないかが決まる。たった一人が候補者の情報をシェアし、数十人にリーチ・インプレッションしただけで、議員に成れるか成れないかが決まる。たった一人がボランティア等で政治活動・選挙活動し、百人にビラや動画を配っただけで、議員に成れるか成れないかが決まる。
如何に“一人の力”が強いかを示す選挙となった。
勇気を出して立候補した若き全候補者へ敬意を表したい。そして若き当選者達よ、おめでとう。これからは「FPhime(エフピーハイム)」にて政治を学習し、地域の若者・若手に貢献して欲しい。何かあれば、報道府が若き議員達の窓口となる(info@hodoufu.org)。
記者:『報道府』代表主筆・金剛正臣
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