苫米地英人 会長「ジャーナリストの実績が無い方でも入会できる」

【社会報道】 令和元年八月一日に名称を変更した日本ジャーナリスト協会(旧・自由報道協会、代表理事:大貫康雄)は、苫米地英人(己亥、写真上)会長の挨拶文を発表した。法人格は、公益社団法人。



 当協会は二〇一一年(平成二十三年)一月に設立されて以来、報道の自由や国民の知る権利の擁護を唱え、フリーのジャーナリストたちの取材機会の多様化に取り組んで参りました。


創立から八年が経ち、現実を冷静に分析すれば、私共の創立理念もインターネットのコミュニケーション手段の多様化の中で、半ば実現しつつあるかに見えますが、依然として既得権益的なマスメディアと政府・大企業はなれ合ったり忖度し合う傾向もあり、情報の源(ソース)は公平に開かれているとは言い難い状況が続いております。


同時に、極めて簡便に市民の一人一人が即座に情報を発信できる世の中になり、その適時性、速報性は、機関としてのメディアを凌駕しており、もはや報道機関でさえ軽視できない勢力となってきております。

何らかの情報を発信し続ける個人は増加する一方で、フリージャーナリストとそれら情報発信者たる個人の垣根はだんだんと薄れているとも言えましょう。


何物にも阻害されず、何の組織上の制約もない、また何らの利害関係もないというのが個人の情報発信者やフリーのジャーナリストの存在意義であり、当協会はこのようなネット社会における新しい潮流を考慮し、ジャーナリストの実績が無い方でも入会できるように、定款を変更いたしました。私たちは、志を持って、個人としてジャーナリズムを追求したいというすべての方を支援したいと考えております。何らかの組織に所属しておられる方でもそのような志をお持ちの方は大いに歓迎いたします。



 時代は変わり、求められるジャーナリズム論も変化する中で、より使命を明瞭に表わす名称に変更すべきではないかとの認識から、理事会の議決を経て、七月三十日の社員総会において新名称が承認されました。


私たち公益社団法人日本ジャーナリスト協会は、不偏不党反差別の立場を貫き、報道の自由を確立し、フリーのジャーナリストたちの自己の専門性の維持・向上、および専門職としての待遇や利益を保持・改善するための職能団体として、その役割に一層、磨きをかけていく所存です。


社稷を憂う凛然たる正義心から、私どもの考えに完全なるご理解を示していただいた方々に、謹んで平素のご厚情の感謝をさせていただくとともに、今後も変わらぬご支援を心よりお願い申し上げ、名称変更のご挨拶とさせていただきます。


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